荘内藩陣屋研究会
団体の紹介
荘内藩陣屋研究会は、浜益区川下に存在する「荘内藩陣屋跡」の歴史について研究・勉強している団体です。近隣の住民や歴史に興味を持つ人が集まり活動しています。地元の人でもあまり知ることのない陣屋跡の歴史を詳細に調べて記録し、もっと世の中に広めること、後世に語り継いでいくことをミッションとしています。
荘内藩陣屋跡には過去に復元された大手門があり、そこに立つと川下地区が見渡せます。大手門の奥には奉行長屋など多くの建物があったとされ、ひとつの集落のようになっていたことが分かりました。研究会が発足してから、石橋や古井戸など、当時の暮らしの痕跡が発見されています。ほかにも、古い資料を収集するなどして、有識者や関係団体との情報交換を行っています。
活動内容(または事業内容)
■保全活動
■研究活動
■ガイド活動
■そのほかの活動
代表者からのメッセージ
■荘内藩陣屋研究会 会長 佐藤 睦
浜益音頭の歌詞に「守る蝦夷地の荘内陣屋・百石弁財・千両堀も 昔なごりの大手門・・・」とありますが、イメージできる人は少ないですよね。北海道といわれて150年です。その10年位前の幕末、万延元年(1860)に、庄内から資材を弁財船で運び、千両堀を使って陣屋敷地に届け、大手門や15棟の建物を造りました。200人位の役人とその数倍の開拓民がいて、生活を支える職人や商店などで陣屋とその付近は城下町になっていきました。そんな現実が確かにあったのです。
藤沢文学が好きで、荘内藩・ハママシケ陣屋を猛勉強した、Uターン者の佐藤さんが皆に声をかけたことで、平成26年5月に荘内藩陣屋研究会が誕生しました。
村史や資料館の資料・荘内藩ハママシケ陣屋跡の縁本などを調べる傍ら、雪の残る時期に現地を調査し、ようやく奉行長屋跡にたどり着いたのです。
そこは静かで高い場所、古い湧き水や苔むした石垣もあり、不思議な空間でした。同時に160年前に酒井玄蕃奉行やたくさんの役人・開拓者が感じた夢と希望と漠然とした不安も感じられた気がしました。
ロシアなど諸外国から日本を守り、農業・漁業で自給自足の生活を確立しなければならないという決意も感じられました。
奉行長屋跡は特別な場所。春夏秋も行けるように草や笹を刈り、道を整備しました。説明看板も8枚設置し、大手門の内側を歩き回れるようにしました。春には梅が咲き、夏にはヤマアジサイも咲きます。
浜益毛日記(斎藤隼之助)や荘内藩蝦夷地代官の日記(原半右衛門)など新しい資料も少しずつ手に入れ、もう少しで勉強の結果を活字に出来そうです。
浜益区のお宝「荘内藩ハママシケ陣屋跡」は石狩唯一の国指定史跡です。
みなさんも私たちと一緒に活動してみませんか?
お問合せ・連絡先
【住所】 | 石狩市浜益区浜益2番地3(事務局:石狩市浜益支所浜益社会教育課) |
【TEL】 | 0133-79-2114 |
【FAX】 | 0133-79-2350 |
- 2019年02月28日 木曜日 11時33分
- 構成団体紹介